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教育長日記子どものための富士見町史読書・研究ノート長野県教育史研究

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「子どもの権利条約」を子どもに贈ろう

2011年05月05日
 今日は「こどもの日」。
 今日5月5日(木)から5月11日(水)までの一週間は「児童福祉週間」。その実施要領が届いた。
主催:長野県・長野県教育委員会・長野県社会福祉協議会

 運動項目が8つ掲げられているが、特筆すべきは、最後とはいえ8番目に「児童の権利に関する条約の普及啓発」が位置づけられていることである。高校を卒業するまでにこの条約を教えられた生徒は5%以下ではないか。前の職場で100人程度の学生に聞いてみたことがあるが、「全然知らない」がほとんどで、「名前は聞いたことがあるが、中味は知らない」が4、5人だったからである。

 長野県教育委員会は人権教育にも力を入れているが、この条約の普及啓発活動に力を入れていただきたい。中学校、高校の先生方にも、人権教育でこの条約で保障されている児童・生徒の諸権利をきちんと教えていただきたい。校長講話で語ってほしい、職員会議でも研修する時間をとってもらいたい。

 条文は難しい。解説本もたくさん出ている。一番のお勧めは中学生2年生の女子生徒の共訳『子どもによる 子どものための「子どもの権利条約」』(小学館)。富士見町内の小中学校の図書館には入っているはずである。もう何年も前のことになるが、校長会で購入をお願いしたのである。校長講話で取り上げた校長先生もいた。その時の写真を、発刊間もない「教育委員会だより」に掲載した。
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みなさんは、弱いものいじめをしていませんか

2010年11月08日
 みなさん、12月4日から10日までは「人権週間」ということを知っていますか。
 1948年12月10日に国際連合の第3回総会において「世界人権宣言」が全会一致で採択されました。
 これを記念して12月10日を「世界人権デー」と定め、世界中で人権擁護の活動をすることになりました。
 わが国では、「世界人権デー」を最終日とする前1週間を「人権週間」として国を挙げて取り組むことが約束されました。 日本の憲法は、私たちの基本的人権を保障しています。しかしこの権利は、自分勝手に、自分の都合で他人に迷惑をかけて良いとうものではありません。自分に人権が保障されているということは、相手にも人権が保障されていることなのです。お互いに相手を大切にすることが、人権を尊重するということなのです。
 みなさんは、弱いものいじめをしていませんか。身体に障害を持った人やお年寄りを差別したことはありませんか。世界各地でおきている人種差別・民族差別を始め、男女差別・就職差別などすべての差別は、許すことのできない人権問題なのです。
 私たちは同和問題について学習していますが、同和問題は今でも私たちの身近で起きています。これも大きな人権問題です。
 お互いに相手の立場を考えて、個人としての尊さを認め合い、お互いの人権を守り育てるために努力しましょう。
 ところで、みなさんやお友だちの中にいじめを受けて、誰にも打ち明けられず悩んでいる人、困っている人はいませんか。悩みがあったら一人で考えず、先生・ご両親・お友だちに相談してみましょう。きっと良い解決方法が見つかるはずです。  (諏訪人権擁護委員協議会・長野地方法務局諏訪支局長から「人権週間の周知について」依頼がありました。上記の文章は、同封されてきた中学校の校内放送用の原稿です。)
                  *
 ぼくは、1989年11月20日、国際連合総会で全会一致で採択さ、日本もこの条約を守ることを約束した(1945年5月22日国会で批准)「子どもの権利条約」は、「世界人権宣言」と並んでとても大事なものと考えて、富士見町の教育行政の指針としています。
 「子どもの権利条約」についての本は、学校図書館にあります。借りて読んでみてください。

 また、11月は「児童虐待防止推進月間」です。子どもの人権を守るためにみんなで協力しあいましょう
●午前9:30~富士見中学校3年2部の生徒の「総合的な学習の時間」研究発表会(役場3階会議室)
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模造紙を使って発表               聴く生徒・役場職員
 
 テーマは「富士見町の将来~現在の課題と改善の提案~」。<費用対効果>だけを考えると何事も進まない。現実に余りとらわれずに、本当に価値ある課題解決を求めて、中学生らしい夢と希望に満ちた将来構想を打ち出そう。1月に全校発表会がある。今日いろいろの質問やアドバイスを参考にして、さらに研究を掘り下げることを期待する。
■「安部知事と野外保育、旧南中学校後利用について意見交換会 富士見町の住民グループ(」「長野日報」2面)/富士見の住民有志 阿部知事「囲む会。農業と自分の好きな仕事を両立させて生計を立てる「半農半X」で意見交換。(「信濃毎日新聞」)

■「自分の町の課題を考える 富士見中3年4部、旧校舎後利用問題を入り口に 記事を掘り下げるテーマ選択」(「信濃毎日新聞」23面)
●もう十数年前だろうか。卒業論文のテーマに里親制度を選んだ学生がいた。山梨県出身の女子大生が初めて人前で自分の出自を明かした。語るも涙、聞くも涙。その時、長野県は「里親制度がほとんどない」ということをしって自分の無知を羞じたことがある。全国里親会「里親だより」第86号を読んで、あの時のことを思い出した。

「子どもの意見表明権」を保障する

2010年09月15日
 教育長就任時、共同記者会見で「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」を実現する教育行政したいと、抱負を語ったことをよく覚えている。核心は「子どもの最善の利益」の保障である。

 現在、旧南中学校跡地利用が検討されている。検討委員の他に、同窓生、在校生のみなさんも熱心にこの問題を考えておられることを承知している。ぼくは「子どもの権利条約」第12条(意見表明権)を大事にしたい。条文を紹介する。
 「締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。
 この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。」

 この条約は、1989年に国連総会で全会一致で採択され、日本は1994年に国会で批准した。ぼくらは、この条約を実現していく努力義務を負っている。しかし、学校の先生も含めて、この条約の内容を知っている人はまれである。なお、ここでいう「児童」とは18歳未満のすべての者をいう。

●10:20~16:10 落合小学校に南信教育事務所主幹指導主事来校。学校運営説明、授業参観、主幹との懇談会には教育委員同席。
振ったり止んだり。高原の秋は突然やって来た。

子どもの意見を聞く

2010年01月30日
 ぼくの教育行政の基本方針は「児童の権利条約」を基準とし、そこに謳われている内容に一歩でも近づけることである。
 しかし、政府やも民間訳も条文の翻訳が難解である。その点、二人の中学生が翻訳した『子どもによる子どものための「子どもの権利条約」』(小学館)は子どもにも分かりやすい。たとえば第12条は<子どもの意見表明権>についてであるが、次のように訳されている。

《第12条 ぼくらだって、言いたいことがある。
赤ちゃんのうちはむりかもしれないけど、
少し大きくなったら、
自分に関係あるすべてのことについて、
いろいろな意見、思い、考えをもつ。
それはみんな、
どんどんほかの人に伝えていいんだ。
国は、大人たちがぼくらの年やしっかり考えて、
きちんと受けとめるように、してほしい。》

 創刊した「教育委員会だより」に《連載「子どもの権利条約」って知ってる?》というコラムを設けて各小中学校の取り組みを紹介したが、いつの間にか中断してしまった。
 
 国連総会で満場一致で採択し、日本も批准したこの条約の広報、権利実現の履行を政府、地方自治体に義務付けているが、私の経験では、大学生に「小・中・高校でこの条約を教えられた?」と聞くと、9割以上が「知らない」、「名前は聞いたことがある」。思わず絶句。
●午前中、休養と読書。
●午後、歩いて役場へ。暖かな陽気だ。原稿執筆。
●日本教育学会編『教育学研究』第76巻第4号(2009年12月号、季刊)届く。教育改革を論じた4本の論文に大いに興味あり。

根強く残る差別や偏見

2009年05月18日
 ジュニア向けの『ハンセン病を生きて』の著者伊波敏男(いは・としお)さん(上田市在住)の、人権教育講演会が6月5日(金)午前11時から富士見高原中学校で1年生と保護者を対象に開催される。
 ぼくは再会をとても楽しみにしていたが、6月定例議会と重なり、お話をお聞きできない。短時間でもお話がしたいと学校にお願いして、昼食時に学校給食を一緒にいただくことにした。

  「知らないことは罪である」と、ぼくはかつて学生に語り続けてきた。
 同上書裏表紙には、≪「差別や偏見は、真実を知らないことから生まれる」。ハンセン病回復者として若者たちと交流を重ねる中で、著者は真実を知ることの大切さを語ります。14歳で発病、学びたい一心で療養所を逃走、根強く残る偏見や差別に揺さぶられる日々。自らの体験を通してハンセン病問題とは何か、どう生きるかをともに考える一冊です。≫と書かれている。
 
 逆境があってこそ人生だ
 同書に続けて、伊波さんの半生記『花に逢はん』(NHK出版、1997年)をこの週末に一気に読んだ。感想を書こうとしたがあまりに波乱万丈の人生に、言葉が見つからない。

 今日、(財団法人)交通遺児育英会編『あしながおじさんに支えられて・・・ お母さんただいま奮闘中』が回覧されてきたので、ページをくると、理事長・中根晃さんの「42人のお母さんの逆境人生史」の以下のくだりが目に飛び込んできた。これだ!ぼくの探していた言葉は、と思った。
 ≪この本には、夫婦の出会いから結婚、伴侶の突然の事故、悲鳴、経済的苦境、何度も押し寄せる挫折と落胆、そして周囲の人たちの善意と励ましのもとでのでの再出発、と経済的発展の犠牲となりながらも、子どもたちのために生き抜いた一人ひとりの女性の人生史が綴られています。・・・
 読者には、「逆境があってこそ人生だ」との感銘を汲み取っていただきたいと願っています。≫。
 しばらくはこの本を読もう。(255ページの大冊)

 中学生時代からのぼくの座右の銘はベートーヴェンが貴婦人に宛てた手紙の一節「人生は苦悩を通して歓喜に至ると言えるのではないでしょうか」。
 人生は苦しいことのみ多く、それだけに時たまやってくる歓びがひとしお至福と感じられるのではないだろうか。それも長くは続かない・・・。それは不幸とは言えない。人生は「無常」であるからこそ喜怒哀楽がいとおしいのではないのだろうか。悲しむにはあたらない。― 2冊の本を読んで、そんな感想をもった。


●午前中、井戸尻考古館に隣接する歴史民俗資料館前の土手が水路が溢れて崩落(昨日16:42三井生涯学習課長から一報)。現場へ行って復旧工事について打ち合わせ。
●雑誌『信濃教育』5月号、文科省編『教育委員会月報』の5月号が届く。
 

ああ、また悲しい虐待死

2009年05月03日
 今日は62回目の憲法記念日。児童虐待、生命の安全など子どもの人権が守られていない現状を悲しむ。

 弁解がいつもしつけの虐待死  三沢  松田保次(4.30読売新聞 よみうり川柳)

 大阪・女児死亡  遺棄容疑 母親ら逮捕/内縁の夫「しつけ」供述/女児、「たたかれた」訴えを、学校、相談所に通告せず (4.25朝日新聞)


 (内縁の夫の)やさしさどこに消えた 大阪・女児 周囲が語る容疑者 
 ≪母親は逮捕後、「娘が死んでいるのに葬式もせず、(内縁の)夫らが捨てに行くこおとを止めなかった」と供述している。≫(4.28朝日新聞)
                          *
 やさしい母親がどうして?と保育園の卒園式の優しい笑顔の母親の様子を撮影したビデオなどをテレビで見て思う。テレビに出演していたある女性が「母親が女になってしまう」と言っていた。ぼくが、3.31に「児童虐待、殺害事件」で言いたかったことの一つはそのことである。男と女の関係が子どもの命を奪う事件があとをを絶たない。これからも起こりうることだと思うと、男と女の不条理の関係を嘆かずにはいられない。


憲法記念日に 貧困、人権、平和を考える (今日付け「朝日」社説)
 ≪昭和初期、漁業の過酷な現場で働く若者の姿を描いた小林多喜二の「蟹工船」が発表されたのは1929年。金融大恐慌が始まった年だった。
 日本でも経済が大打撃を受け都市には失業者があふれ、農村は困窮して大陸への移住も盛んになった。
 そうした社会不安の中に政治テロや軍部の台頭、暴走が重なり、日本は戦争と破滅へ突き進んでいく。
 この過去を二度と繰り返してはいけない。日本国憲法には、戦争をくぐり抜けた国民の思いが色濃く織り込まれている。≫
●昨日、家に閉じこもって、戦前の総理、外相で東京裁判で絞首刑となった広田弘毅の生涯を描いた城山三郎の『落日燃ゆ』(昭和49年刊、新潮文庫)を読みきった。「軍部の台頭、暴走が重なり、日本は戦争と破滅へ突き進んでいく。」状況下で、戦線不拡大方針の広田は軍部との命がけの戦いを強いられた。城山が本書で書きたかったことは、そのことではなかったか。
 恥ずべきは窮地に陥ると自己保身に走り、責任をなすりつけ合う卑怯者の面々。3月15日に放映されたテレビ朝日開局50周年記念ドラマ「落日燃ゆ」を観て以降ずっと考え続けたことは、15年戦争と敗戦、戦前との非連続よりも連続性、「これが人間か。これが人間だ」ということである。人間一人ひとりのコモンセンスと知的勇気が必要な時代になってきた。本書を読んで、憲法記念日に抱いた感想である。

返信 児童虐待について

2009年04月22日
 児童虐待について複数の方からコメントをいただいた。アドレス明記の方にはメールを送信させたいただいた。 また、「道産子」さんのブログ、閲覧しました。

 改めて児童相談所に対して、児童虐待の疑い等の連絡があった場合、迅速な対応ができる職員体制・職員の確保を充実を国および都道府県に強く望む。児童福祉法は、その方向に法改正を進めているのだから。

 しかし、実際には、近年「先ずは市町村で対応してもらいたい」という方向に進んでいる。富士見町では、住民福祉課保健予防係(通称「保健センター」)の保健師、子ども課子ども支援係、小中学生のケースは同課総務学校教育係が連携して対応している。時に、地元地区の民生・児童委員さんに相談に乗っていただくこともある。
 
 不景気、失業、リストラ、経済的困難等で保護者の心理的不安も強まっているのではないか。こんな時代だからこそ、「子どもの権利条約」を批准している日本国、地方自治体には「子どもの最善の利益」を保障するために、福祉と教育にさらなる財政支援をお願いしたい。


富士山4月20日は「穀雨(こくう)」(静かに降り続ける春雨が野山や里をしっとりとぬらす。それは、種まきが終わった穀物を育てる「恵みの雨」でもあるのです。=昨年の読売新聞コラム)。昨日の雨はからりと晴れ上がり、爽やかな高原の道を遠回りして出勤。

●午後、教育委員会臨時会
●夕食後、体に異変
プロフィール
~「教育長日記」創刊の辞~
(2008/8/16)

小林 洋文

管理者:小林 洋文

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